南青山一丁目、骨董通りを入ると万年筆店、「書斎館」がある。
 6月の初め、私はこの店を再び訪れた。今回が2度目の訪問になる。最初は、この店がなかなか見当たらずに少し手間取ったが、今回は、その場所を知っていたので、表参道の「アニヴェルセルカフェ」でゆっくりとコーヒーを飲んでから訪ねることにした。昼下がり、東京は雨が降ったので、雨宿りのつもりで入ったカフェだが、洒落た雰囲気の店で気がつけば長居をしていた。
 表参道のアニヴェルセルカフェは青山通りの近くにあり、南青山まで歩いて15分ほどの距離だ。雨上がりの道を歩くと、6月の初めとはいえ、うっすらと汗ばむ陽気だった。書斎館についてすぐに店内を見渡すと、数年前訪れた時と佇まいは何も変わっていなかった。万年筆の品揃えは見事で、生涯に何本購入できるかどうか分からない逸品がずらりと並んでいる。薄暗い店内の照明の中で、万年筆だけがライトアップされて、数万円の普及品万年筆も花々しく豪華に見栄えがする。
 今回訪れた理由は、ネットで見た同店のビンテージ万年筆を実際に手にしてみるためだ。他にも数人の客がおられたので、店員さんがその応対を終えられれるまで広い店内をうろうろと見渡していた。書斎館には女性の店員さんが3~4名おられる。ひとくぎり付けられたところで、手の空いている店員さんにお願いして目当ての万年筆を出してもらった。どうやらビンテージ万年筆は常時展示されているわけではなく、求めに応じて出していただけるようで、手間をかけた。どの万年筆でも試し書きをさせてもらえる。当たり前と言えばそうなのだが、何故か有り難く思われる。私はインクをつけずに何本か試してみた。期待を裏切らないボディの手触りと書き味だった。
 ビンテージ万年筆を求めるつもりで訪れたはずだったのに、他の万年筆にも目移りしてなかなか決められなかった。書斎館では、2種類の紙で試し書きをさせてもらえる。よくあるメーカー専用紙ではなく書斎館オリジナルの紙で、一方は普通のつるつるした紙で、他方は表面にざらつきのある紙だ。
 何本かはインクつけて文字を書いてみた。購入した万年筆は、「PENS」で紹介しようと思う。
 この上なく落ち着いた店内に数多く飾られている万年筆を見るためだけに訪れても良いと思う、それが書斎館だ。

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