Pelikan Souverän M1000

   「書く」ということを楽しむための万年筆
 スーベレーン最上シリーズ。その大きなペン先は柔らかく繊細。腰の柔らかい書き味は「ふわふわ」などと表現されるほどです。書き味を楽しむと文字が丁寧になる。文字が丁寧になると、メッセージを伝える相手にも優しい気持ちが届きます。心にゆとりを持ち、「書く」ということを心から楽しむための万年筆がここにあります。<Pen-House>

 ペンハウスのペリカン・スーベレーンM1000を見てみると、上のような説明がある。数行の説明だがこの万年筆を表すのに最も言い得ている。
 私はこの万年筆と出会うため、それまでに5本のペリカン・スーベレーンを購入していた。厳密に言うと、M800が4本と同じM1000を1本。それ以外のスーベレーンも購入したが、使う目的が違う。ペリカンのこのシリーズほど、売り出される年やロットによって、変わるものはないと思う。職人の気まぐれか、あるいは一本一本手作りであるための不可抗力か。

 私は、いつも行くJR京都伊勢丹の万年筆コーナーで、何気なく試し書きして、この一本と出逢った。夕刻のことだったので、家路につく一歩手前でじっくり考えることもなく、その場で購入した。

 ペン先を自分好みにするために、その形状を自分で変える人がいる。以前、雑誌(趣味の文具箱)でアウロラ88クラシックのペン先を見事なまでに加工して好みの形にしている人がいることを知った。見事な技術だった。今は、なるほどとその目的がわかる。
 万年筆は、いくらボディーが綺麗でもペン先が悪ければ万年筆としての用を成さない。その逆も言える。ペン先が良ければ、ボディーの見かけが悪くても万年筆として立派に書き手を満足させてくれる。そして、その両方が良ければ、手放さない貴重な一本となる。

 私は、この万年筆を上述のペンハウスの説明のとおりに使っている。

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大きさ比較:2本写っている写真の手前側がM800 雑誌はタイム

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【ペン先・機構等】
■ ペン先 : ロジウム装飾 18金 文字幅 : M
■ 機構  : 吸入式  /  キャップタイプ
■ サイズ : 長さ : 約147mm (収納時) / 約177mm (筆記時) 軸径最大 : 約14mmφ
         キャップ径最大:約16mmφ(クリップを除く)
■ 重さ  : 約33g

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