Aurora 88 Classic

 4年ほど前に購入した。アウロラの万年筆は、ニューヨーク近代美術館に永久展示保存されている「アスティル」が有名で、それを先に持っていた。この万年筆を買った理由は、私にしてはとても珍しいことだった。ある日、ふとアウロラのホームページを見ていると、とても綺麗な写真があった。何かの記者会見で一人の男性記者がこの万年筆を持った手を挙げて、質問しようとしている風景だった。残念ながら、その画像を今は見ることはできない。印象では、モノトーンの写真の中に、この万年筆だけが金色に光っているような写真だったと思う。それで早速に実物を見てみようと、万年筆店に行った。イタリアの万年筆は、ドイツの万年筆に比べて、同じペン先Mでも線が細いのが一般的だ。
 案の定、ペン先Mのものは細かった。14金で少し硬めの腰。ペン先はBもあったので試してみると、Mの線だった。あのホームページの写真で受けた印象そのままに美しさとバランスの良さ、それに何より、このクラシックな感じが一度に私を魅了した。ニブBを購入した。インクのリザーブタンクなど初代のもから改良はされているが、復刻版とは思えない。普段使いには、ちょうど良い堅さなので、メモを取る時などに使用しているが、期待を裏切らない機能性と飽きない形が良い。

 上のフォトギャラリーは、仕事途中に立ち寄ったコーヒーショップでコンパクトカメラを使って写したもの
 大きさ比較:手帳はアシュフォードのバイブルサイズ
          5枚目の写真右横に写っているのは、ペリカンM1000

追記 【9月3日】

 上に「残念ながら、その画像を今は見ることができない。」と書いた画像を見つけた。
 アウロラのホームページは、イタリアのものばかり見ていたが、自分でリンクを貼りながらあまり見ていなかったアウロラ日本の「歴史紹介ページ」にその画像があった。イタリア語や英語のページでは見当たらない。私が初めて見たのは、アウロラ88の万年筆を紹介するページで、もっと広範囲の風景を写した画像だった。
 下の写真は、それを小さくトリミングしたものだと思う。鮮明さなどの質は落ちているが、確かにこの写真が私を魅了した写真だ。

omas-07.jpg

【ペン先・機構等】
■ ペン先 : 14金
■ 文字幅 : M
■ サイズ : 長さ157mm 軸径14.5mmφ (キャップをボディエンドに取り付けた状態)
■ 重 さ : 24g
■ 機 構 : リザーブタンク付ピストン吸入式 キャップタイプ

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