Pelikan Classic 200 Cognyac

    - M200 デモンストレーター -

 ペリカンのM200を初めて手にしたのは、今から20年ほど前のことだ。当時は確か黒の軸しかなかったように記憶している。スチールのペン先だったので、近くの文房具店から日本の万年筆メーカーにペン先の角度と滑らかさを調整してもらった。以来、少しの間使っていたが、次々と万年筆を手にするようになって、あまり使わなくなっていた。デモンストレーターが発売された時も買うには買ったが、やはりスチールペン先には何か劣っているという考えがあって、特別なインクを入れて使う以外にはあまり使うことがなかった。

M200s.jpg  デモンストレーターを手にしてから少し経って、インクの色が見えるのが楽しくて、よく使うようになった。細字には興味がなかったので、よく使うようになったとはいえ、やはり限られた場面にだけに使っていた。日記のメモ書きや、欄外の記入など、メインの記載には使わなかった。
 しかし、ここ数年前から細字万年筆をよく使うようになって、色々なメーカーの細字を集め始めた。海外のメーカーは、概して、ペン自体の大きさによって、同じFやEFでも太さが違う。私が求める細さは、ペリカンM400の字幅で、ペリカンの中では一番小さなシリーズの万年筆だ。M400は持っていたが、ペン先はMだ。そこで、M400と同じ大きさのM200に関心が向いた。
 デモンストレーターはFだったので、これをメインの記載に使うようになった。ふと昔買ったM200を思い出して取り出してみると、ペン先がFだったので、これも使うようになった。最近復刻版でゴールドトリムのデモンストレーターを購入したが、EFにしてみた。すると、好みにぴったり合うのがわかった。スチールのペン先も慣れてみれば、独自の書き味があって良いと思う。
 上の写真は、奥から
 1 Pelikan Souverän M405 Dark Blue 14K
 2 Pelikan classic 200 demonstrator Gold Trim
 3 Pelikan classic 200 Classic 200 Café Crème
 4 Pelikan Classic 200 Cognyac
 5 Pelikan Classic traditional 200
 皆、同じ大きさだ。
script_defoe.jpg

    - M200 コニャック -

defoe_ink.jpg  2014年6月に、このコニャックが発売された。偶然、立ち寄った万年筆店でそれを見かけて、一風変わったデモンストレーターだなぁと思いながら、よく見てみると、「コニャック」という名前がついている。ペリカン万年筆の天冠が金色に変わってから、少し風情が変わって私のペリカン熱も冷めかけていたのだが、この万年筆は昔ながらの天冠で、風情もよく匂いも深かった。私はそれだけで書き味も試そうとせず贖う気になっていた。
 しかし、さすがに試し書きなしで万年筆は買えない。一度試し書きをさせて貰って、すっかり気に入った。2本あるうちの1本だったが...。
 最初は、私のオリジナルブレンドのブルーブラックを入れて使っていたが、時を同じくして、発売されたモンブランの2014年限定作家シリーズ、「ダニエル・デフォー」のインクが気に入った緑色で、3瓶購入していた。今は渋い緑色のダニエル・デフォーを入れてよく使っている。

■ ペン先 : 24金プレートスチール /  文字幅 : EF
■ 機構  : 吸入式
■ 長さ  : 125mm(収納時) /  約147mm(筆記時)  軸径最大:約12mmφ
■ キャップ径 : 最大:約13.3mmφ (クリップを除く)
■ 重さ  : 約14g