付箋 - ポストイットとcoco fusen -

Tag & Sticky Note

    - coco fusen -

「ふせんはいつもココにいるよ」というアフォリズムで売り出されたこの付箋は、昨年グッドデザイン賞を受賞した。株式会社カンミ堂の逸品だ。
小さくて可愛い付箋だが、なかなかの機能を持っている。順に言うと、この付箋はケースごとに貼付けられる。(写真左上)ケースから取り出すと、次の1枚が取り出せるように上下交互に出てくる。つまり、ティッシュペーパーの要領だ。
 ケースの中で蛇腹に粘着部分が重なっている。下の写真のピンクの付箋は下が出ている。次の利点は、その薄さと粘着性だ。極めて薄く小さいので、何枚張ってもページの邪魔にならない。また。粘着性が高いので、栞の役目を十分に果たす。(写真中央左)透明度が高いので、付箋を張っても下の文字が見える。(写真右上)
 私は上にあげた機能を使って、ノートや本の整理と目印にしている。他にもこの付箋はボールペンか鉛筆でなら文字を書くことができる利点があるが、その機能は利用していない。それらの筆記具を使う人にとっては、便利な機能だと思う。
 私がこの付箋が気に入っている理由のもう一つは、無地であることだ。似たような付箋があっても、色々な柄や模様、何かの絵が描かれている。それが、私には邪魔だ。やはり、無地が良い。4色あれば、十分に整理や目印になる。もっとも、よく使うのはグレーとピンクだ。重要度に合わせて、自分なりに色を使い分ける。

    - My Post-it -

 <ウィキペディアより引用>
最初の糊付き付箋製品であるポスト・イット (Post-it) はアメリカの化学メーカー3Mによって開発された。1969年、同社の研究員スペンサー・シルバーは強力な接着剤を開発中に、たまたま非常に弱い接着剤を作り出してしまった。当初この弱い接着剤は用途が見つからなかったが、1974年に同社研究員アーサー・フライが本の栞に応用できないかと思いついた。このエピソードは、偶然から大発明を生む「セレンディピティ(偶察力)」の典型例として知られる。1977年には試作品が完成、テスト販売では当初苦戦するが、大企業の秘書課に配られた試供品が好評を博し、1980年の全米発売につながる。それ以降、ポスト・イットは世界中に広まり、現在では100ヶ国以上で販売されている。

 ポストイットの歴史には感慨深いものがある。今や付箋といえば、ポストイットと言っても通るくらいになった登録商標だ。
 我が国では、数年前から住友スリーエム社がこのポストイットをオンラインでカスタマイズできるシステムを作った。ポストイットと言えば黄色が定番だが、自分の好きな色に好きなデザインを付すことができるシステムだ。3年ほど前に試しに作ってみたが、なかなか使い勝手が良い。自分の名前があらかじめ入っているので、メモを誰かに渡すときにも自分からだと分かってもらえる。(写真中央右)それまでは、シャチハタでハンコを押していた。
 専用ケース(写真下)も作られるようになって、ポケットに入れていても散けることがなくなったので、ちょっとした自分用のメモにも使える。このちょっとしたメモが役に立つ。手帳に書くまでもないが、例えば、この数字は一時的にメモしておきたいと思う時など、普通のメモ用紙なら失くしてしまいそうになるところが、その心配がない。
 たかが付箋、されど付箋だ。ビジネスシーンにほんの少し余裕と楽しみを加えてくれる。

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