インクを楽しむ

  ー インクも多種多様 ー

  10年ほど前にパイロット社が色彩雫という名前の特別なインクを3色売り出した。今では、この色彩雫シリーズは24色に増えている。セーラー社やプラチナ社も、これに続いて多種多様なインクを売り出している。極めて廉価であり、機能は優秀な万年筆が売り出されるようになり、万年筆を愛用する若い人たちが増えている。様々な色のインクを楽しむようだ。その土地のご当地インクや、名所旧跡を名前にしたインクも随分増えた。万年筆売り場は色とりどりのインクで溢れている。
インクと言えば、色褪せしにくい顔料インクと濃淡が出る染料インク、それにヨーロッパでは9世紀頃から使われてきた没食子(もっしょくし)インクがあるが、それぞれに特性があり、使われ方も違っていた。


  ー 毛筆で書いてみた ー

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 最近は、万年筆を使う年代も幅広くなり、又、極めて廉価の万年筆も売り出されて、ますます多くの人が万年筆を使い、主に若い者をニーズに合わせて各社が競って新色のインクを出すようになった。国内外を問わず、老舗万年筆メーカーも実に様々な色を出すようになった。今や、万年筆はインクの色を楽しむ時代になったのかもしれない。

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 かく言う私は、昔ながらにインクは青が黒と決めていると言ってもよい。しかし、実は用途によって、茶色と緑のインクも使う。インクの色は書いている時に、また、後で見たときに「うるさくない」というのが私の信条だ。





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 写真に写したインクはどれもモンブランショップで頂いたものだが、万年筆に入れる気持ちにはならない。
 貰っておいて申し訳ないが、使わないだろうと思っていたが、筆に使ってみると面白いのではないかと思い、書いてみた。老いの楽しみとしては悪くない。


 橙色は、モンブラン・ラッキーオレンジ
 青は、モンブラン・ユニセフ・コレクション


 歳をとるほどに、着る服や身につける物を心がけて老いを感じないように、限界を超えない程度に色も考えるようになった。そんな思いもあって、貰ったインクを思い出したのだと思う。

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