Pelikan Souverän M800 Brownstripes

このホームページの "PENS" で紹介したペリカンM800茶縞で書いて見ました。
正岡子規の句:菊の香や 月夜ながらに 冬にいる






hoboniti 01.jpg  ほぼ日手帳を使い始めてから随分になる。何よりも万年筆と相性の良い紙で一日一日のページが作られているからだ。昨年までは日記として使っていた。今年は何事も心機一転と思って、スケジュール帳と日記帳を変えることにした。といっても、今まで使っていたものの役割を変えただけだが。
スケジュール帳は、長年使っていたレイメイ藤井の手帳の白色が発売されなくなったので、やむなく他のメーカーの同じサイズのものを使っている。日記は以前そうだったモレスキンに書くことにした。これも紙質が万年筆と相性が良いからだ。

moleskin01.jpg  そこで「ほぼ日手帳」の役割は、デスクダイアリーにすることにした。デスクダイアリーといえば、最近は見かけないが、真ん中にループ型の金具が付いていて、一日が終わると右から左へとループを通して移動させていく昔ながらのものを思い浮かべる。実際、私も使っていた。出入りの文房具屋さんが年末に来年用にと置いて行ってくれる。しかし、この台付きループ型はメモを取るには便利だが、何日か前のメモを見るには少々不便だ。そこで、思いついたのが、ほぼ日手帳をデスクダイアリーにすることだ。大きさも台付きループ型とほぼ同じで机の上を占める面積も変わらない。いつ何ががあったか、メモから探ることもこちらの方が断然便利だ。今はその時手もとにある色んな筆記具を使って書いている。何かにつけ便利で重宝している。

 モンブランとの付き合いは長い。かれこれ40年になる。
 最初に手にしたのは、今はもう時代遅れな形になってしまったのか、
 店頭では見ることがないクラシック万年筆だ。

 時が流れても、良い物は変わらない。
 たとえ、それが時を追いかけることができなくなっても。
 時が流れても、変えてはならないものがある。
 たとえ、それが利益をもたらさなくなっても。
 時が流れても、忘れてはならないものがある。
 たとえ、誰かが引き継ぐことを辞めたとしても。

 そんな思いをさせる、この万年筆たち。

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 京都には、書画用具を売る二つの老舗がある。洋の画箋堂と和の鳩居堂だ。画箋堂は京都で油絵を学んだことのある人なら必ず一度は足を運んだことがあるはずだ。鳩居堂は書画に興味のない人でも昔から京都に住まいしている人なら誰でもその名を知っている。
 京都人は、和のものなら鳩居堂という連想が自然に浮かぶ。画箋堂は残念なことに現代的な建物に改築されたが、以前は周りのコンクリートビルの中に木造のまま情緒ある店の佇まいを残していた。鳩居堂も改築はされているが、その情緒は和の風情を今も大切にしている。東京銀座の支店も歴史はあるが、最近訪れてみると近代的なビルになっていた。

kyukyodo01.jpg  鳩居堂の歴史は古い。1663年に薬種商として現在の住所に店を開いた。薬種の材料が「香」と共通することから、1700年代に薫香線香の製造をはじめ現在も「香」の専門店として名高い。薫香線香の製造を始めると同時に、薬種原料の輸入元である中国から書画用文具を輸入して販売を始めたが、多くの文人墨客と深く交流するようになり、やがて独自の墨や筆を製造するようになった。特に製筆技術は中国製を凌駕するものと高い評価を得て今日に至っている。300年以上前のことだ。

kyukyodo02.jpg  1913年(大正2年)に創業当時の店は火災で全勝したが、すぐに再建された。再建後も幾度か改築されて現在に建物になる。

 私は、京都人の御多分に洩れず筆は鳩居堂で購うことにしている。何よりも品揃えが豊富で用途毎に選ぶことができる。その他、和の便箋なら鳩居堂製と決めている。これも品揃えが豊富で風流な絵柄や透かしが気に入っているからだ。
 店内の雰囲気も落ち着いていて、ついついゆっくり時間を過ごしてしまう。接客も付かず離れずなので、居心地が良い。


  ベランダで冬でも健気に咲いている花たちです。
  シクラメンは部屋の中でぬくぬくと暮らしている
  のですが、撮影のために外に出しました。
  上から順に、
  ・シクラメン
  ・ビオラ
  ・プリムラポリアンサ
  ・プリムラマラコイデス




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