Pelikan Classic 200 Café Crème

    - 南青山・書斎館で手にした一本 -

 夏に東京に出かける仕事があったので、書斎館に寄ってみた。いつもと変わらず、端正な佇まいで迎えてくれる。一年に1度か2度訪れるくらいだが、訪ねると必ず何本かの万年筆に惹かれる。オマスのアルテ・イタリアーノの復刻版が一番気に入ったが、ブルーがかっていた。外に出て確かめるとブルーがかっているのではなく、鮮やかなブルーだった。書き味は申し分ない。ボディーの色さえもう少し落ち着いていれば、躊躇うことなく買っていたと思う。
CafeCreme08.jpg  他にもう一本、デザインが綺麗な万年筆が目に止まった。ペリカンのカフェクリームだ。ペン先は他のペリカンM200と同じだろうと思いながら、試し書きをさせて貰った。思ったとおり、ペン先の調子は同じだ。これなら、買っても後悔しない。早速に使えるように、パイロット・色雫、茶系のインクを買って入れて、そのまま胸に挿して店を出た。
 近くのカフェに入って、持ち歩いているジョッターに試し書きの続きをした。インクフローが少し気になったが、何よりこのデザインにすっかり魅了されてしまった。ペリカン社が同じデザインでM800を出せば、きっと私のコレクションに入るだろう。

    - 思ったより、よく使うこの一本 -

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 他のM200もそれなりに使うのだが、この万年筆もそれなりにと思っていた。やはりインクフローが少し気になったので、ペン先の切り割を裏からマチ針を差し込んで広げてみた。微妙な切り割の広がりでインクフローは自分の思うようになった。見た時から気に入っていたボディーのデザインだが、使い始めると思ったより煩くない。手帳の横に置いて眺めているのも楽しい。自然にこの万年筆をよく使うようになった。
 よく使うようになると、この万年筆に似合うインクを入れて、使う用途を決めたくなった。休日の日記はこの万年筆で書くことにした。
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 そこで、思いついたのが、モンブランの限定インク「レオナルド・ダ・ビンチ」の"RED CHALK"だった。その名の通りの色で、楽しい赤茶色だ。時間が経っても色の変化はない。ダニエル・デフォーの緑も良いが、このレッドチョークも違った趣がある。

■ ペン先 : 24金プレートスチール /  文字幅 : EF
■ 機構  : 吸入式
■ 長さ  : 126mm(収納時) /  約149mm(筆記時)  軸径最大:約12mmφ
■ キャップ径 : 最大:約13mmφ (クリップを除く)
■ 重さ  : 約14g