LAMY Studio Palladium Fountain pen

    - Another Excellent Work of "Lamy" -

  The Lamy Studio is a simple flattop pen, no bells and whistles for the most part...  Apart from one distinct design feature: the unique 'propeller-style' twisted clip. It's a simple but beautiful aesthetic detail that defines the entire pen.  Apart from looking good, the clip also functions quite well.  It ends in a nicely rounded circular shape, which makes it easy to clip onto something.

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  Right next to the clip, you can find a small laser-engraved logo. Lamy's minimal branding (apart from that on the Safari and Al-Star) is something I always enjoy seeing. It's very unobtrusive, and I actually like the way it looks, in contrast to some pens where I think the branding disturbs the design. I really love the humbleness of German fountain pens such as Montblanc fountain pens except the fashionable limited edition such as William Shakespeare Limited Edition or Leo Tolstoy Limited Edition and so on.

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  Anyway when I found the studio in a pen shop, the studio series fascinated me then and there. However, I didn't like to buy it because it had only steel nib. I had already many steel nib fountain pens including Lamy Safari. I knew Lamy's steel nib was excellent but the price was very high comparing with the other pen companies' ones.
  Lamy offered 14K gold nib studio one or tow years later.  "Lamy Studio Palladium." The color was my favorite and the price was reasonable for 14K nib fountain pen. I bought the Palladium Coat, there's no reason not to buy it and still now it's one of my favorite collection.
  I personally find this one of the most comfortable pens Lamy makes, apart from maybe the Lamy 2000. But experiences regarding comfort vary quite wildly if you read different reviews.  It all depends on one thing: the grip section.

     - ラミー・ステュディオ・パラデューム・コート -

 ラミーがステュディオを世に出してから数年が経つ、ラミーのコンセプトは明確だ。子供や学生向けに安価で使い易い万年筆、例えば、サファリやアルスターなどは色とりどりで、いかにも若い年代向けのものを作る。サファリなどは、毎年のように限定色をだして買い手を飽きさせない。

- 与謝野晶子の代表作「清水へ 祇園をよぎる桜月夜 こよひ逢ふ人みなうつくしき」- CafeCreme08.jpg

 一方で、ラミー2000のように、シックで飽きない金ペンを作り続けている。万年筆を作る企業ならどこでも少なからず、その企業のコンセプトを持っている。幸か不幸か、日本のメーカーには、そのメーカーの万年筆作りにあてるコンセプトが曖昧だ。よく言えば、柔軟な姿勢とも言える。日本の万年筆が世界で一番売れているのは、そんな理由かもしれない。

 さて、私がラミー・ステュディオを初めて見たとき、強い印象を持った。それは、今までのラミーとは違うコンセプトで作られていたからだ。形はシックだが、色が確か2色、黒と青だったと思う。

 この黒と青は確かにラミーらしい綺麗な色だった。そして何より、このステュディオの特徴であるプロペラ型クリップも見たときは、そのデザインの良さに驚いた。

 それで一度は買おうと思ったが、思いとどまった。売り出されたときは、スティールのペン先しかなく、金ペンはなかった。ステンレス・スティールのペン先ならペリカンが優秀なものを売り出していて、それを持っていたので、このステュディオもサファリの延長線にあるようなものだと思ったからだ。デザインは明らかに一線を画していたが。
 それから数年して、パラジューム・コートの14金ペン先が売り出された。前のステンレスと比べて少し重いと思ったが、この軸の形とクリップの洒落たデザインはそれを相殺してなお余るものがある。
 このパラデューム・コートは、人によっては持ちにくいという意見を持つ人もいると思う。他のステュディオはグリップ部分がラバーだったり、軸自体が滑らないので、そちら好みだと思われるのは尤もなことだ。しかし、私は、このパラデュームの色が好きで、筆圧も軽いので、満足している。
 買ってから数年が経つが、今でもよく使うコレクションの一つになっている。
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  Lamy Studio Palladium Fountain pen

■ ペン先 : 14金一部プラチナ装飾ペン先 /  文字幅 : F
■ 機構  : カートリッジ/コンバーター両用式 / キャップタイプ
■ 仕様  : ボディ&キャップ / ステンレススチールパラジュームコート
■ 長さ  : 約140mm(収納時) /  約/155mm(筆記時)  軸径最大:約12.3mmφ
■ キャップ径 : 最大:約12.6mmφ (クリップを除く)
■ 重さ  : 約34g

LAMY Dialog 3

    - 葉巻のような万年筆 -

 この万年筆の発売が「趣味の文具箱」で紹介された時、実物を見る前に買うだろうなぁという予感がしていた。ラミー社が新しいモデルを作る時は外部デザイナーとコラボする。ダイアログ1はリチャード・サッパー氏で氏は「thinkPad」も手がけている。ダイアログ2はナッド・ポッシャー氏でラミーのピュアにも関わっておられる。今回のダイアログ3は、フランコ・クリヴィオ氏の設計による。葉巻のような形をしている。同じシリンダータイプの万年筆でもアウロラ・アステルとは真逆の印象だ。

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    - アナゴのように -

 2009年に予約発売されたこの万年筆は、その機構で話題になった。繰り出し式でペン先が出てくる万年筆はパイロット社にもあるが、細かな点で違う。ボディの中央を回すとペン先側のヘルメットのようなドーム蓋が回転に合わせて収まり、ペン先がにょっきと出てくる。その様子を見ているとまるで海の砂泥から顔を出すアナゴのようだ。

    - よく撓るペン先 -

 葉巻だとか、アナゴだとか散々な紹介をしたが、その書き味は14金のよく撓るペン先と確りとしたメカニズムで、さすがラミー社と思わせる。この万年筆は重い。重いと感じる。実際の重さは43グラムで同じ大きさの万年筆の2倍以上だ。形によって重さを感じさせない万年筆もあるが、葉巻型なので重さがそのまま手に伝わる。この重さのために意識して筆圧を加えなくても自然にペン先に圧力がかかり、自然にペン先が撓る。ペン先の形は、ラミー社の顔であるサファリと同じだが、固さはまるで違う。
 メカニズムの工夫は、クリップにもある。収納時はクリップはその機能を果たすが、ペン先を出すとクリップがボディに密着する。このことによるクリップの浮き具合の差はわずか1ミリほどだが、筆記時に絶妙な役割になる。
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    - スタイリッシュな箱に入れて -

 それが狙いなのかどうか定かではないが、この万年筆には木製(ヨーロピアンビーチ材)のペンケースが付いている。私の考えはこうだ。この万年筆は、胸に差して持ち歩くのではなく、専用のケースに入れて机の上に置いておくように作られたのではないだろうか。ケースもよくできている。開けやすく収納しやすい。

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■ ペン先  : 14K / ■ サイズ  : M
■ 機構   : コンバーター、カートリッジ両用式、 / 繰出し式
■ 材質   : ボディ> パラジウム
■ 長さ   : 約139mm(収納時)/ 約155mm(筆記時)
■ 太さ   : 13.5mmφ
■ 重さ   : 45g

Lamy2000 L01

     - ラミー2000について -

 値の張らない高級万年筆、ドイツが生んだ進取の気性とそれが伝統になることを信じた
万年筆、次世代も現役であり続ける万年筆。ラミー2000に冠する言葉は尽きない。そ
もそも、2000とは西暦2000年を表す言葉だが、この万年筆が発売されたのは、1966年
のことで、西暦2000年になっても古さを感じさせないデザインをコンセプトに作られた。
 最も多くのデザイン賞を受賞し、現在のラミー社を築いた代表モデルだ。発売以来、今
日までデザインもラミー社唯一のピストン吸入式機構も変わらず、店頭に並んでいる。
2000年という目論見をはるかに凌駕したのだ。インク窓もボディに溶け込み、機能のみを
追求した流線型のデザインを邪魔しない。

     - 機能とデザイン -

 この万年筆は、機能を追求した点でも高く評価できる。大きさは胸ポケットにちょうど
収まるよう配慮されている。ボディはポリカーボネイトに極めて細いラインが刻まれてい
るので、グリップが確りしていて飽きない手触りだ。
 クリップは精巧な螺旋バネを組み込んで作られているので、スムーズに動作する。

 私が何より気に入っているのは、この万年筆に「ラミー」というブランドネームが一見
では見当たらないデザインについての同社の自信だ。

 よく観察すると、クリップの根元の部分に小さくLAMYと刻印されている。また、ク
リップの裏、通常は見えない所にGermanyと刻印されている。

 どこまでもストイックな拵えには感心する。
 飾りがほしい人や、欲しい時には、真逆で気に入らないと思う。
 書くための道具、それ以外の何者でもないと割り切れば、愛おしい。
 私は同じ理由でこのシリーズのシャープペンシルも使っている。

 ただ、この万年筆もペン先だけには個体差があり、一本一本書き味が違う。私はJR京
都伊勢丹で、3本を試し書きさせてもらって、この一本と出逢った。この万年筆は一切調
整していない。ドイツ職人の頑固さと武骨なまでの伝統へのこだわりに感心しながら使用
している。

【ペン先・機構等】

  ■  デザイナー:Gerd A. Mullar(ゲルト・アルフレッド・ミュラー)
  ■  ピストン吸入式
  ■  ペン先:14金プラチナ仕上げペン先
  ■  文字幅:M
  ■  138mm(収納時)/150mm(筆記時) 軸径:13mmφ 重さ:20g
  ■  ボディ:ポリカーボネイト
  ■  クリップ:ステンレス