Montblanc 121  nib : M

 1960年代~1970年代の万年筆。私がこの万年筆は購入したのは、1970年代の初め頃だった。40年は使っていることになる。未だに使っている。長い間眠っていた万年筆だったが、手帳を使い始めた10年ほど前から、「この手帳にはどんな万年筆が合うだろうか」と考えた時に真っ先に思い浮かんだのがこの万年筆だった。ペン先やインクの洗浄を丁寧に行うと、購入した当時、よく使っていた頃の書き味は全く変わっていなかった。使い込んだ万年筆は、皆そうだと思うが、少々の年月放っておいても手入れさえすれば、変わらぬ書き味を再現してくれる。つい最近、ペン軸の首の部分がひび割れたので修理に出したところ、一週間ほどで戻ってきた。気に入っていた黄色のインク窓はグレーに変わっていたが。また、現役で使っている。

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 キャップの山の形をしたリングも気に入ってる。ペン先は、M。ペン先には、18金を表す750としか刻印がないので、見かけでは分からないが、購入した当時、「中字が欲しい」と求めたことを覚えている。残念ながら、この万年筆に関する資料は手元には何もない。
 インターネットで調べて、#121だろうと勝手に思っている。名前や番号はどうでもいいと、この万年筆に関しては思っている。自分の中で、何とも愛おしい存在であるから。敢えて言うなら、「我が青春のモンブラン」というところか。

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