Montblanc Bohéme Noir

    - 最近のこと -

 モンブランがこのボエムを世に出したのは、かなり前のことだ。私はあまり興味がなかった。万年筆は、ペン先の書き心地が良くて、ボディのバランスが良ければ、それだけで良いと思っていた。ボディの見かけもできれば飽きのこない、見ていて楽しいものが良いと思う程度だった。今でもそうである。
boheme10.JPG  ボディに過度な装飾を付けたものや不要な拵えのために、やたら値段の高い万年筆には少し反感さえ感じていた。最初のボエムが出た頃は、ルビーの装飾がそう思えた。しかし、最近このノワールには惹かれるようになった。
 胸ポケットに差していてあまり嫌味ではない、しかも邪魔にならないサイズが良い。昨年の初め、これを購った。
 ペン先の調整は必要だったので、ペンアンドメッセージの吉宗さんに調整してもらった。何気なく買った万年筆だが、胸ポケットに差しているというのは使用頻度を高める。この約1年間で、ちょっとしたメモ書きや伝言メッセージにこれを使うようになった。最近は、ロイヤルブルーのインクを入れている。

    - その用途に -

 軸の太さや全体の重さも、そのような用途にちょうど良い。人前で少し書くことが必然的に多くなる。モンブランがそれを念頭にこの万年筆を製作した意図にまさしく嵌ってしまった。キャップをネジ式の尻軸にクルクルと回して入れるのは時々面倒に感じるが、メモ書きであれ、伝言であれ、書く前に一息いれて、相手に分かりやすいように書こうという間が生じると思えば、自分で納得できる。ささっと速くメモするときは不向きだが。

boheme11.JPG  手にしてみて、この万年筆の凝りようが分かる。ペン先が繰り出し式でキャップを後ろに差してクルクル回すと出てくる。カートリッジインクを入れる時は、尻軸を少し回して、カートリッジを差し込めば後は勝手にボディに収納される。さすが、モンブランだと思う。スターウォーカーもそうだが、一手間かかるところが良いと思えば良い。不思議なことは、マイスターシュテュックにはその機構がないことだ。長い腰折れを書く時に使うのには、一手間も二手間もかけてよいと思うが、その用途のはずのマイスターシュテュックはキャップをスポンと差し込むだけだ。何か理由があると思うからこれから考えてみようと思う。

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    - これからも -

 1年使ってみて、やっとその良さが分かってきたボエムだ。

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■ ペン先 : ロジウム装飾18金 /  文字幅 : F
■ 機構  : カートリッジ専用
■ 長さ  : 110mm(収納時) /  約135mm(筆記時)
■ 軸径  : 約13mmφ  /  キャップ径 : 約14.4mmφ (クリップを除く)
■ 重さ  : 約25g
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